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第1講 「岡田の土蔵(くら)について」
講 師:林 金治 氏(大同高校教員)
期 日:平成15年6月20日
場 所:大同高校知多分校、岡田地内
事業名:「岡田 歴史の告知板」 主催:大同高校知多分校
講座内容:岡田の土蔵に関する解説と、蔵の見学


岡田の土蔵調査
岡田の土蔵の調査は、大同高校の生徒のフィールドワークとして始めた。
高校生4から5名の班をつくり、地元へ調査にはいっていった。
平成7年には地元の人からは、蔵の数は50以上あるよと言われたが、2回目の平成10年の調査で86棟まで、調査できた。
その後の調べで、91棟まで確認できた。
最初に
『黄金虫は 金持ちだ 金蔵建てた 蔵建てた・・・』
・・・大正末期 作曲−野口雨情 作曲−中山晋平
⇒その名のとおり黄金虫は金持ちだ。だから、お金が大層かかる蔵を建てることができたのだ。
⇒お金を費やす蔵の普請ができるのは、お金持ちの証拠。

蔵は、岡田においても全国と同様に、資産家や裕福層の富のシンボル。
(岡田の特徴:蔵を持つ人の多くは農業も兼ねていた。)

大同高校の生徒による調査では、岡田に山車蔵を除いて91棟あり、そのうち1棟を除いて、戦争以前の建物。その昔の岡田の繁栄が偲ばれる。


土蔵の分布
土蔵の字別分布 調査回答あり(括弧内は調査回答なしを含む)
 奥組・・・38棟(39棟)
 中組・・・12棟(15棟)
 里組・・・36棟(37棟)
 4平方キロ程度の狭い地域に、これだけの数の土蔵があるのは、愛知県ではめずらしい。