「せ」
 岡田には石仏(主にお地蔵さん)が実に沢山あることは確かです。しかし、石仏の役割はみな同じと言うわけではありません。
@純粋に信仰の対象となっている石仏、
A辻地蔵のように、道標の役割と道中の安全祈願を兼ねた石仏、
B死者の供養塔として、墓地や個人の敷地内に建てられた石仏、
などに分けられます。
 五年ほど前に実施した大同高校知多分校の調査によれば、Bに属する石仏を除いても岡田には四十体近い石仏があることは確かです。この句のように、昔、近在の村から岡田へ来るにも、まちのどこかへ行くにも、石仏が道標の役割を果たしていたわけです。