「お」
 この句を作った作者「僕」は、きっと背がちっちゃくって、もっと大きくなりたいといつも思っているのでしょうね。そんな「僕」よりも昔から道の脇に立ち、岡田の歴史を見守ってきたはずのお地蔵さんのほうがもっとちっちゃいんだと、少し自慢げに声を掛けている情景が眼に浮かぶようです。ユーモラスですね。
 なんてったって、お地蔵さんは石で出来ているから、何年たっても成長しない。人間の「僕」はいまはちっちゃいかも知れないけど、お地蔵さんよりは大きいし、来年になれば、僕はもっと大きくなるんだ、と言う気持ちが伝わってくるようです。