「ね」
 作者のお話では、「桝磯の坂を上りきって、そのまま西の釜谷公園(昔の釜谷池)へ下りる細い坂をねずみ坂と言います。私が幼いころは、道の脇には木立があり、今は石垣になっているところも竹が生えている土手で、暗くて細い道でした。それこそねずみが通れるくらいの細い道だから『ねずみ坂』と呼んだと聞きました。母の実家がねずみ坂の側にありました。母にくっついて行っては、坂で一人でころころと遊んでいた記憶があったので、この句にしてみました」とのことです。
 岡田ではその他に、文四郎坂、林ね坂、権現坂、などがありました。