「な」
 なまこ壁は、装飾壁の一種で、普通外壁の腰から下に施されます。道具蔵に多いようです。岡田では江戸時代に築かれた蔵に割合多いのですが、明治以降の蔵では少なくなっています。費用が大層かかるためです。
 岡田でなまこ壁と言えば、元織布業の方が所有する道具蔵のものが有名です。家の人のお話では、「平板瓦を並べ、その継ぎ目の上になまこ状に白漆喰を何度も塗り重ねて仕上げたと聞きました。蔵は大正九年に完成しましたが、壁は数年にわたって作業が続きました」とのことです。左官の腕の見せ所ですが、根気がよく、経験豊かな職人でなければとても務まりませんね。