「も」
 「私がお嫁に来た三十数年前は、川の流れがもう少しきれいでした。川床のタイルに浮かんで見える鯉が、まるで本物が泳いでいるようでした。でも近ごろでは、川床が汚れていたり、見えないことが多いのでは・・・」と、ある中年のお母さんから伺いました。
 石小川の護岸工事に合わせて、川床にタイルを張る工事が始まったのは、今から四十年ほど前の、昭和四十年頃でした。当時としては気の利いたおしゃれ感覚で、鯉が泳ぐタイルを川床に敷き詰めたのではないか、とも伺いました。しかし、川床の途中に段差があって、川は魚が遡上することも住むこともできなくなっています。子どもたちのためにも、川を元に戻したいですね。