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 知多半島では古来から、殺した田畑の害虫を供養し、同時に五穀豊穣を願うために「虫供養」を実施してきました。この農村行事に大野城主佐治氏を密かに供養することを結びつけたのが大野谷十三地域による大供養であり、岡田・日長の小供養です。
 岡田・日長の行事では、 彼岸大法要や虫供養道場などがあり、それらの運営は、堂守、当役、世話人などすべて一般の人が当たります。民間信仰と言われる 所以です。彼岸の九月二十日、仏様の来迎図など宝物をお迎えし、道場では正月三日間供養の行事が行われます。三日間余興のある組もあります。