「ひ」
 「ひだり大野道みぎへ下ればくらの町」というこの句を見て、へェこんな道標があるのか、と思うとしたら、それは間違いです。作者は、遊び心でこんな道標があったら、きっと楽しいだろうなと思って空想をしてみた、と考えてみてください。
 岡田には道標や道案内をする石造物が割合多く残っています。昔は隣の村へ行くにも地図がないので、道標や辻地蔵があることで大助かりでした。
 平成十六年の調査では、「道標」五本、「辻地蔵」十二体、「大師道、弘法道」七本、の計二十四本(体)もあります。文政七年に始まった知多新四国巡りがずい分と盛んであったことが分かります。