「ふ」
 蕗はやや湿った所に自生し、また、栽培されるキク科の多年草です。早春、地中から苞に包まれた花茎を出します。これを「蕗のとう」と呼んで食用にします。少し灰汁(あく・渋み)がありますが、春の到来を知らせる食べ物として、一般的に好まれます。
 蕗は岡田の農業の特産品の一つであることはご存知ですね。古老の話では、昔は梅の木の下で生えていたとのこと。梅は古来から、春一番を告げる花として有名ですが、「蕗のとう」も早春を知らせる食べ物であるとは、何か因縁を感じますね。